5月16日
本日、5月16日は旅の日です。
日本旅のペンクラブ(旅ペン)が1988年に制定しました。
元禄2年3月27日(新暦1689年5月16日)、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ旅立った。
せわしない現代生活の中で「旅の心」を大切にし、旅のあり方を考え直す日だそうです。
全国的にしとしとと地雨が降りしきる今夜。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
晴耕雨読。晴れた日には畑を耕し、雨の日には書を読むのに限るという言葉があり、転じて、日が照る時は外でアクティブに過ごし、空泣く時はお家でインドアに過ごすが吉という熟語でもあります。
しかしながら、外に足を運ぶも忍ばれる昨今。ここで旅の日にちなんで、こんな一冊をお勧めしたいと思います。
太宰治・著/富嶽百景です。
晩年「人間失格」を書き、太宰に暗いイメージを持つそこの貴方にこそ薦めたい。内容は、富士まで旅行しに来た男が旅先での出会いやモノローグを通じ前向きになっていくストーリーで、描写が美しく、思わず旅に出たくなる作品です。
現代ではネットを通じ本を注文することや電子書籍で気軽に在宅中も文学に触れることが出来ますので、是非とも活字の世界を旅して頂けたら幸いでございます。ではまた。
掲載日:2020-05-16