5月25日
本日、5月25日は広辞苑記念日です。
1955年のこの日、岩波書店の国語辞典『広辞苑』の初版が発行されました。
向暑の折、夏の足音が一歩また一歩と近付き背後を既に取られているような高い気温をマークする今日この頃。皆様、元気で過ごされているでしょうか。
広辞苑の話、と突然振られても何が出てくるかというと限られてきて、やはり趣味の話になってしまうのは、もはや止む無しといった具合です。
という訳でご紹介したいのは『舟を編む』という小説です。
筋書きとしては、新しく辞書を刊行することになった主人公が個性的な編纂者と共に、人間ドラマを繰り広げたり、恋愛模様を広げたり、職業ドキュメンタリーを展開する、ゆったりとしているものの、情熱や揺らぎや感動も伝播してくる良作となっております。実際にこの作品を書く上で『広辞苑』の編集部へと足を運んだ話は読書界隈では有名な話なんじゃないでしょうか。
また、メディア化もされており、映画化・アニメ化しているのでお好きな媒体で視聴して頂ければ幸いです。
古今東西、辞書ひとつ取っても様々な出版社から刊行されています。各々、自社特有の色を出そうと試行錯誤しているそうな。ピンと来ない方は『右』という言葉の意味を自分で表現できるか考えてみてください。答え合わせとしてお持ちの辞書を(複数お持ちなら是非ご一緒に)開いてみてください。新しい発見や楽しさが見つかると思いますので。
それでは、いい夜を。
掲載日:2020-05-25